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ロッキード事件 [飛行機]

 
 世界初のジェット旅客機、イギリスのコメット機が原因不明の事故でもたつくうちにDC-8やボーイング707、3発の名機ボーイング727、コンベア800などが出て、アメリカ企業が旅客機市場を独占してしまっていたが、これに危機感を持ったヨーロッパ(EC)がエアバス社をつくり参戦したため、ダグラスのDC-10とロッキードのL-1011トライスターは日本でも激しい販売合戦を繰り広げた。
 「田中角栄首相のロッキード事件」はアメリカ側からの意図的なリークで始まり、国内の反田中勢力がからんで首相の汚職という大事件に発展した。
 田中首相の突然の日中国交回復に対するアメリカの報復とも言われ、旅客機の売り込みと商社と政治家、三角大福といわれた政治勢力の確執、金と権力とマスコミの複雑な関係が垣間見えた騒動でした。
 トライスター機は欠陥機と騒がれましたが、後にDC-10も完成を急ぎすぎたため多くの欠陥があることが分かり、トライスターの優秀性がハッキリしたうえ、ダグラス側も同じように商社から政治家に賄賂を使った売り込みを展開していた事が暴露されたので、ピーナツ事件とも言われたロッキード事件は小佐野氏、児玉氏などの関係者はみんな死んでしまいましたが、アメリカが日本政界を巻き込んで、田中おろしをしたというのが本当の姿なのかもしれません。
 その後、ロッキード社はトライスター機の販売が振るわず旅客機の開発から撤退、もともと得意な軍事・宇宙部門に集中することになりました。 現在はマーチン社と合併してロッキードマーチン社となり、アメリカの次期戦闘機候補のライトニング機開発、ロケットや衛星の開発にかかわっている。


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